ヒリヒリと神経を震わせる不安感
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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不安になる
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......し。なんかあったんちゃうやろな、舌の具合、どうや?」 無視する。椅子にすわったまま、お帰り、も言わない。 けれども陣治の姿を目にした途端、十和子の顔つきは弛む。ヒリヒリと神経を震わせる不安感も、一種の鈍い気怠さに変質する。「なあ、何してたん、どっか出かけてたんか」 くすんだ顔色をしている。数歩部屋に入り込んだ場所に、両足を肩幅に開いて突っ立っている......
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釣合のとれない不安
芥川龍之介 / 芋粥
朝食はルームサービスを睦子が頼んだ。 私は小さく胃のあたりが収縮し、金のことを考えた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
今度は、弟を失うことになるのだろうか。不意に、からだ中が不安でいっぱいになった。厚ぼったい暗幕が頭のてっぺんからかぶさってきたような不安だ。目の奥が少しくらくらした。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
不安は深まった。霧の中の船が、不断に汽笛を鳴らすように、町子も手を束ねてはいられなかった。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
胸に苦しい浪が打ち寄せ
太宰 治 / 斜陽 amazon
身慄いが細い螺旋形 の針金にでもつき刺されるように肩から首筋を刺した。
岡本かの子 / 巴里祭
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