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堕落する・破滅する・転落するの表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
梶井基次郎 / ある崖上の感情
生ける屍のような毎日を鄙(ひな)びた田舎の旧家で送る
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
(落ちぶれる)自分の肩の星が三つから二つに減ってしまったということは、木谷に、腕の骨をぬきとられたような感じをあたえた
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
かつては──と僕は思った──僕も希望に燃えた まともな 人間だった。高校時代にはクラレンス・ダロウの伝記を読んで弁護士になろうと志した。成績も悪くなかった。高校三年のときには「いちばん大物になりそうな人」投票でクラスの二位になったこともある。そして比較的きちんとした大学の法学部にも入った。それがどこかで狂ってしまったのだ。 僕は台所のテーブルに頰杖をつき、それについて──いったいいつどこで僕の人生の指針が狂いはじめたかについて──少し考えてみた。でも僕にはわからなかった。とくに何か思いあたることがあったというわけではないのだ。政治運動で挫折したのでもないし、大学に失望したのでもないし、とくに女の子に入れこんだというのでもない。僕は僕としてごく普通に生きていたのだ。そして大学を卒業しようかという頃になって、僕はある日突然自分がかつての自分でなくなっていることに気づいたというわけだ。 きっとそのずれは最初のうちは目にも見えないような微小なものだったのだろう。しかし時が経過するに従ってそのずれはどんどん大きくなり、そしてやがてはそもそものあるべき姿が見えなくなってしまうような辺境に僕を運んできてしまったのだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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それは娘の歎 きの部屋ではあるまいか、しんも根 も尽き果てて人前ばかりでなく自分自身に対しての、張気も装いも投げ捨てて、投げ捨てるものもなくなった底から息を吸い上げて来ようとする、時折の娘の命の休息所なのではあるまいか。
岡本かの子 / 河明り
橇(そり)で雪の坂道を下るような、スイスイした楽な暮し方
石坂 洋次郎 / 颱風とざくろ amazon
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