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早く結果が知りたい。一刻も早く名簿を調べたいのだが、彼の前には、乗車前と列車中と都合十六時間の長い時間が意地悪く拒んでいた。《…略…》焦燥と、睡眠の十六時間がようやくに経過した。緩慢な、もどかしい経過であった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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時間を長く感じる・一瞬が長い
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前後の文章を含んだ引用
......ひ、お願いします」 三原は、今晩の夜行に乗るから、明日の朝早く函館駅に出向く旨の伝言を頼んで公安官室を出た。 夜行は二十二時に出る。それまで八時間の間があった。早く結果が知りたい。一刻も早く名簿を調べたいのだが、彼の前には、乗車前と列車中と都合十六時間の長い時間が意地悪く拒んでいた。 三原は乗車までの八時間をもてあまし、札幌市内を歩いた。だが、気がかりなことに圧迫され、目は見物のそれになりきれなかった。 ようやく黄昏が来た。 焦燥と、睡眠の十六時間がようやくに経過した。緩慢な、もどかしい経過であった。 函館駅に着いたのは、六時すぎという早さだった。風が冷たかった。 係員が出てくる二時間あまり、三原はいらいらして時間を消した。 係というのは若い男であった。三原......
単語の意味
焦燥(しょうそう)
もどかしい
焦燥・・・苛立ち。焦り。イライラすること。
もどかしい・・・物事が進展しそうなのに進展しない状況が続いて、イライラする。じれったい。
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時計の針がとまったように一向に夜が更けぬ。
森田 たま / もめん随筆〈続〉 amazon
こういう必死な努力が何分続いたのか、何時間続いたのか、時間というもののすっかり無くなってしまったこの世界では少しもわからない。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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何だか穴の明いた風船玉のように一度に萎縮 する感じが起る
夏目漱石 / 吾輩は猫である
刺すような疑惑が胸の底に蟠(わだかま)る
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
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それは思い出せぬほど長い時間だった。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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