重い・軽いの表現・描写・類語(感触のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(抱えた)壜の重みが人の頭の重みを思い出させるからだろう、なんだか神戸の部屋のあのソファにすわって、黒崎に膝枕をしているような夢見心地になる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(プラスチック製の丼だったので思ったより軽い)こういう店では、よもやプラスチックの丼を使っているとは誰も思わない。 カツ丼が到着する。 当人も、体の関係諸器官も、丼=瀬戸物、と信じきっている。 丼+ゴハン+トンカツ=総重量、という計算が速やかに、当人および関係諸器官の間で行われ、「大体このぐらい」という結論が出て、当人もすっかりその気になって丼をひょいと持ちあげる。 すると、それが予想と全く違って急速に持ちあがってしまう。 あの瞬間の空しさ、寂しさはいうにいわれぬものがある。 裏切られた、という思い、おとしめられた、という思い、情けないという思いなどでしばし呆然となる。 胸にポッカリ空洞があいたような空しい気持ちになり、これも時代だ、などの諦観も湧き、空しい気持ちになる。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
体が二つに折れるほど重い荷を背負う
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
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