TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 意識を失う(気絶・失神)
TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 我に返る・意識が戻る
TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > ころぶ・転倒する
(意識が戻ると母の記憶がない)気を取られて足を踏みはずした。そしてとても強く頭を打ったのだ。 意識を失い、病院に 担ぎ込まれるほど。 初めに意識が戻った時、何が何だか分からなかった。頭が引きつれるように、妙な痛みで満ちていた。手をやると、包帯が巻いてあった。そこで階段の風景と、あの痛み、驚きがよみがえった。 目の前にきれいな中年の女の人がいて、 「朔美。」 と呼びかけていた。 年の頃がそうだから、この場面にいるくらいだから、たぶんこれが母なのだろう。 と、私は思った。そういうふうにしか感じられなかった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
意識を失う(気絶・失神)
我に返る・意識が戻る
ころぶ・転倒する
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......雪の日には危険なので通行止めになるくらい急なので有名だった。とっぷりと暮れてゆく濃紺の夕方、薄暗い街灯の明かりと、その向こうに重なるように見えていた黄色い半月に気を取られて足を踏みはずした。そしてとても強く頭を打ったのだ。 意識を失い、病院に担ぎ込まれるほど。 初めに意識が戻った時、何が何だか分からなかった。頭が引きつれるように、妙な痛みで満ちていた。手をやると、包帯が巻いてあった。そこで階段の風景と、あの痛み、驚きがよみがえった。 目の前にきれいな中年の女の人がいて、「朔美。」 と呼びかけていた。 年の頃がそうだから、この場面にいるくらいだから、たぶんこれが母なのだろう。 と、私は思った。そういうふうにしか感じられなかった。その人を知ってはいたが、誰なのか、どういう人なのか、まったく何の情報もやって来なかった。ここにいるということは、母か、かなり近い人だから……この人は私に似ている......
単語の意味
妙(みょう)
風景(ふうけい)
足・脚・肢(あし)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
ここに意味を表示
意識を失う(気絶・失神)の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
段々消えて行く、狭霧のような取り止めもない意識
菊池 寛 / 極楽 amazon
(麻痺)頭も身体も麻痺してしまった人間が堆積した無知の砂漠が広がる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
このカテゴリを全部見る
我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ママ、もう一回滑っていい?」 まどかがスカートを引っ張ったので、雪見は我に返った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女
「どうしたの? 石になっちゃって」 ティエンは、マスターベーションの現場を発見された少年のような 初心 な表情で振り返った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
ころぶ・転倒するの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雪だるまのようになって転げこんできた。
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
肩を引きもどされる弾みに尻餅をつく。スカートが腿までずり上がり、片方の靴が脱げて転がる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
土俵につんのめった相撲取りのように他愛ない姿
獅子 文六 / てんやわんや amazon
女の児がコロリとちょうど 張子 の人形でも 倒すように軽く 転がった。
志賀 直哉 / 正義派「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
薄氷を踏んだような寒さが、背ぼねを突きぬけて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
彼の目つきは、精神科医というよりも患者のように怯えていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
「安心する」カテゴリからランダム5
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
顔色がいかにも多忙らしい、わるくすると多忙に食い殺されはしまいかと思われるほどこせついている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
ときどき彼は、彼女がこの東京にいるのだということを、何かの拍子にふと思い出しどうしているだろうかなどと考えることがあった。がそれがまるで溝の中から浮かび上ってくる水泡のように、彼の意識に上ってきては、すぐさま、跡形もなく、消えて行ってしまうのであった。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
手の内のカードを全部さらすのは牛河のやり方ではない。小さな数の札はちらりと見せてもいい。しかし大きな数のカードはしっかり伏せておく。そして何ごとにも保険というものが必要になる。
村上 春樹 / 1q84「1Q84 BOOK 3」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
大きな鳥が翼を羽ばたかせたように、ズボンが空中に舞い上がる
福永 武彦 / 草の花 amazon
ピンク電話の前に行き、ダイヤルをまわした。しかし信号音が四回鳴ったところで思いなおして受話器を戻し、電話を切った。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
恐怖・不安のレベル
恐怖・不安の感覚、精神的な反応
恐怖・不安の表情、リアクション
その他の恐怖・不安の表現
次の文字を含む「恐怖・不安」の表現を検索 |
胸 心 戦慄 恐怖 恐怖に 不安が 不安 愛情 不安に 不安な |
安心する の表現の一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ