一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
ため息・吐息
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......までしたか、この理由があなたにお判りになっていらっしゃらないかも知れませんが……いやあなたばかりではない、あれにもまだ判っていない……」 彼はしまいを独言にして一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。私は娘の身の上を心配するについての曾 ての焦立 たしい気持ちに、再び取りつかれ、ついこういってしまった。 「多分あなただけのお気持ちでしょう、そんなこと、私たちには判......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
ここに意味を表示
ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
腹の底から溜息が出た。私は何度も深呼吸をした。
林芙美子 / 新版 放浪記
今にも咳が飛出しそうな長い、太い溜息を吐 いた
夢野久作 / ドグラ・マグラ
このカテゴリを全部見る
「嫌い」カテゴリからランダム5
相手をみくだしたような微笑
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
いい気持の溜息を、鯨のように吹き上げて
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
「安心する」カテゴリからランダム5
ハードでタイトな眠りだった。《…略…》固い固い鉄球の中で僕は体をくるりと丸めてリスのように深く眠っている。ビルを壊す時に使うような鉄球。中がくりぬいてある。その中で僕は眠っている。ハードでタイトでシンプルで・・・・・
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
その後もケンはたいして内容のないことをつらつらと話し続けた。あのヘッドセットを使いたいだけなのだろうとは彼もすぐに察しはつく。安いボンドカーを周りにアピールしなければ、ケンは落ち着かないのだろう。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
何かを見下している人は、特に目の形が面白くなる。そこに、反論に対する怯えや警戒、もしくは、反発してくるなら受けてたってやるぞという好戦的な光が宿っている場合もあれば、無意識に見下しているときは、優越感の混ざった恍惚とした快楽でできた液体に目玉が浸り、膜が張っている場合もある。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
死んだもの同然にいぎたなく眠っていた。
有島武郎 / 或る女
「呼吸」カテゴリからランダム5
「感動」カテゴリからランダム5
湿っぽく熱い彼女の息
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
嫌い の表現の一覧
安心する の表現の一覧
呼吸 の表現の一覧
感動 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ