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(別れ際)戸口のところで水島は振り返る。十和子の姿を目のなかに刻みつけようとするかのように、あるいはむしろ自分自身の姿を、二度と消えない刻印として十和子の目に残そうとするように、一秒か二秒の間動かない。それから十和子のすわっている場所からは後ろ姿が見えなくなって、玄関のドアが静かに閉まる音が届く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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出会いと別れ
目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
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前後の文章を含んだ引用
......う一度来ます。それまでに考えておいてください」「考えるって何を」「僕にもわかりません。何を考えるのかも考えておいて。僕も考えます」ひどく早口に言う。 廊下に続く戸口のところで水島は振り返る。十和子の姿を目のなかに刻みつけようとするかのように、あるいはむしろ自分自身の姿を、二度と消えない刻印として十和子の目に残そうとするように、一秒か二秒の間動かない。それから十和子のすわっている場所からは後ろ姿が見えなくなって、玄関のドアが静かに閉まる音が届く。 エアコンがききすぎて顔や背中に発汗している。汗と唾液と涙で顔がふやけて膨れ上がった感じだ。吸われた舌をそっと動かしてみる。上下の唇をゆっくり舐める。 反射的に......
単語の意味
後ろ姿・後姿(うしろすがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手(うしろで)。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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出会いと別れの表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
宇宙の暗い空間に浮かぶ二つの遊星のようにごく自然に引き合い、そして離れていく
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
出会いはまるで美しい絵のようだった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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目が合う・見詰め合う・視線がぶつかるの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(恋人同士が見つめ合う)彼の目の下には、サユリの真摯な目があった。この目には、自分の心に吸い付く吸盤があると思った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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(共通の知人の死を経験して一時的に仲良くなっている)二人の気持ちは死に囲まれた闇の中で、ゆるやかなカーブをぴったり寄り添ってまわっているところだった。しかし、ここを越したら別々の道に別れはじめてしまう。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
(仲良くなる)いま咲くばかり薫りをふくんでふくらんでる牡丹の蕾がこそぐるほどの蝶の羽風にさえほころびるように、ふたりの友情はやがてうちとけてむつびあうようになった。
中 勘助 / 銀の匙 amazon
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シンイチが帰って来たのを認めながらも、彼は下を向いて指にキスをし続けていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
細かなところまで虫眼鏡で観察するように見る
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