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こちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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俯瞰して見る(考える)
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前後の文章を含んだ引用
......き物らしい気配があらわれて来た。何を思っているのか確かに何かを思っている――影だと思っていたものは、それは、生 なましい自分であった! 自分が歩いてゆく! そしてこちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。地面はなにか玻璃 を張ったような透明で、自分は軽い眩暈 を感じる。 「あれはどこへ歩いてゆくのだろう」と漠とした不安が自分に起りはじめた。…… 路に沿うた竹藪 の前の小 ......
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私の心と身体は現在分離中で、離脱して浮いている心が、態度だけは立派な自分を見下ろして、おろおろしている。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
じっと畳に寝ころんでいる姿を、私はそっと遠くに離れて他人 ごとのように考えている。
林芙美子 / 新版 放浪記
蟻の巣の中身は、中にいる蟻より、外から眺める人間の方がよく見える
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
カメラはいくぶん上方から広い店内を広角レンズで捉えていた
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
自分を遠くから見ている感じだった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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考えちゃだめなんだ。極端な話、走るとか、泳ぐとか、そういうのでもいいくらいだ。今したいことにためらいなく足が動くように調整しとかないと、頭の筋肉が熱を持って、オーバーヒートしちゃう。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
武士道は、いっそうサムライの心の肉襞に刻み込まれ、強力な行動規範としての拘束力を持ったのである。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
(川に飛び込んでいく人たちの事情が分からず)その人々が、みんな視力の錯覚にかかっているように見えた。
吉川英治 / 無宿人国記
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女
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