聴くまいとするのに耳が起きている。時計が兵隊の行進のようだ。
幸田文 / 流れる 作品を確認(amazon)
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就寝前に聞こえる音
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単語の意味
行進(こうしん)
行進・・・大勢が隊列を組んで進んでいくこと。
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就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓の外から波止めで砕ける波の音が聞こえた。夜になると波の音は高くなる。波の音は夜通し聞こえ、小さなベッドで眠る祐一のからだを浸していく。 そんなとき、祐一は波打ち際の流木のような気持ちになる。波に攫われそうで攫われず、砂浜に打ち上げられそうで打ち上げられない。いつまでもいつまでも、流木は砂の上を転がされ続ける。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
夜更けの街道をトラックが地響きをたてて坂を降りて行く。
林芙美子 / 新版 放浪記
うわ、本当にもう寝てる、と台所にお茶を飲みにきた雄一の声を、頭の片すみで聞いたような──気がした。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
女の奏でる暗い力強い音調に引き込まれていった
宮本輝 / 蛍川 amazon
遠くの遊郭のほうから、朝寝のできる人たちが寄り集まっているらしい酔狂のさざめきだけがとぎれとぎれに風に送られて伝わって来る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
掃くように水面を渡る弾着の水しぶき
石原 慎太郎 / 行為と死 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
熱い紅茶をいれる頃、彼女は匂いにつられて起き出して来る。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
客席には学生風のカップルが一組いるだけで、それもプラスチックのテーブルにうつ伏せになって、ぐっすりと眠っていた。テーブルの上には彼らの頭がふたつとストロベリー・シェイクのカップがふたつ、前衛的なオブジェのように整然と並んでいた。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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