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あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。《…略…》あの二重顎の髭だらけの顔を鏡で見ても、あんなに前向きでいられるのだろう。信子ちゃんの家の鏡は故障しているに違いない。きっと現実ではない理想の信子ちゃんがそこに映っているのだ。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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ナルシスト・自意識過剰
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前後の文章を含んだ引用
......に潜り込む。「具合悪くないなら、いいけど……ダイエットなんかしてるんじゃないでしょうね」「してないよ」 即座に早口で答えると、母が溜息をついた。「ならいいけど。あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。大人になったらね……」「もう、いいでしょ。違うんだから! 宿題やらなきゃいけないから、出て行って」 母はじっと私を見て、もう一度深く溜息をつき、「明日はちゃんと......<中略>......の子はみんな、自分を世界で一番可愛いか世界で一番醜いと思ってる、というお母さんの言葉も、信子ちゃんを見ているとあながちウソでもないように思えてくる。どうすれば、あの二重顎の髭だらけの顔を鏡で見ても、あんなに前向きでいられるのだろう。信子ちゃんの家の鏡は故障しているに違いない。きっと現実ではない理想の信子ちゃんがそこに映っているのだ。 私は信子ちゃんみたいにみっともなくなりたくなかった。ちゃんと自分の点数を理解して、分相応の振る舞いをしていようと思った。教室の隅で、自尊心をなんとか守りながら......
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白雪(しらゆき・はくせつ)
髭・鬚・髯(ひげ)
二重顎(にじゅうあご・ふたえあご)
白雪・・・白い雪。真っ白な雪。
髭・鬚・髯・・・主に男性の、口・顎(あご)・頬(ほほ)のあたりに生える毛。顎ひげや頬ひげであることを強調する場合は、それぞれ「鬚」「髯」を使う。動物では、口のあたりに生える長い毛をいう。
二重顎・・・ 太っていて下顎の肉がたるみ、二重に見える顎。あごの肉づきがよく、くびれができて、二重になっているもの。
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優柔不断にかわし続けている
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
野見山は答えるのも馬鹿らしいという顔をした。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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