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「嘔 けばいい」 そう思って手欄 から身を乗り出す瞬間、からだじゅうの力は腹から胸もとに集まって、背は思わずも激しく波打った。そのあとはもう夢のようだった。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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嘔吐・吐き出す
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前後の文章を含んだ引用
......た。深い悲しいため息が思わず出るのを留めようとしてもかいがなかった。「船に酔ったのだ」と思った時には、もうからだじゅうは不快な嘔感 のためにわなわなと震えていた。 「嘔 けばいい」 そう思って手欄 から身を乗り出す瞬間、からだじゅうの力は腹から胸もとに集まって、背は思わずも激しく波打った。そのあとはもう夢のようだった。 しばらくしてから葉子は力が抜けたようになって、ハンカチで口もとをぬぐいながら、たよりなくあたりを見回した。甲板 の上も波の上のように荒涼として人気 がなかった。明......
単語の意味
背(せ)
胸元・胸許(むなもと)
胸(むね)
腹(はら)
胸元・胸許・・・胸の元・許(=付け根)。胸のあたり。胸先・胸前(むなさき)。
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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嘔吐・吐き出すの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
酢っぱいものがみんな出る。すべてを吐く。
林芙美子 / 新版 放浪記
電車の震動で液体だけの嘔吐物は床に広く拡がり、この車両に新しい乗客は入って来なかった
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
嘔吐感が、港一の荒くれ者の船に乗った時の五倍
又吉 直樹 / 火花 amazon
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胸で恐怖を感じるときの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の動悸は心臓を潰さんばかりであった
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
胸の折れてゆくような不安
佐多 稲子 / くれない amazon
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絶えず追われているような心
太宰治 / 人間失格
心臓が肋骨を持ち上げるくらい激しく動いている
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
心には羨望の漣漪(さざなみ)が立った。
夏目 漱石 / 明暗 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
降り積んだ雪を摘まんで、手のひらで擦 り合わせて、指に粘りついた飯粒を落とした。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
「緊張」カテゴリからランダム5
ポロシャツの裏の胸をくすぐって、幾匹もの汗の虫が気持ち悪く這い下りる
黒井 千次 / 群棲 amazon
どうにも動けない程、山下が恐ろしくて、私は棒立ちになってしまった。
林芙美子 / 新版 放浪記
首の後ろにどろりと熱い血が垂れた気がして、手でぬぐうと透明な汗だった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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