遠くの寺でゆっくり鐘を打つのが響いて来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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鐘の音
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前後の文章を含んだ引用
......向うの立樹のところで、夜鳥が鳴いている。――下加茂のお夏さんの家の前が丁度交番になっていて、赤い燈火がついていた。門の吊燈籠 の下をくぐって、そっと二階へ上ると、遠くの寺でゆっくり鐘を打つのが響いて来る。メンドウな話をくどくどするより沈黙っていましょう……お夏さんが火を取りに階下に降りて行くと、私は窓に凭 れて、しみじみと大きいあくびをした。 * (七......
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銀を流すような鉦(かね)の音が、四辺(あたり)に澄みわたる
内田 百けん / 冥途 amazon
遠くの寺でゆっくり鐘を打つのが響いて来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
船の舳 のほうで氷をたたき破 るような寒い時鐘 の音
有島武郎 / 或る女
昔々を呼び醒ますような鐘の響き
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
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「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
大きな水車がしぶきの息を吹き、しずくの汗をたらして、がらがらがらと恐ろしくまわる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
町のあかりであかるくなった夜空が燃えるよう
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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