アルプスの氷山のようにモリモリとむくれ上ってくる波
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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波
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......しく眼だけとんがらせて、ゲエ、ゲエしていた。 波のしぶきで曇った円るい舷窓 から、ひょいひょいと樺太 の、雪のある山並の堅い線が見えた。然 しすぐそれはガラスの外へ、アルプスの氷山のようにモリモリとむくれ上ってくる波に隠されてしまう。寒々とした深い谷が出来る。それが見る見る近付いてくると、窓のところへドッと打ち当り、砕けて、ザアー……と泡立つ。そして、そのまま後へ、後へ、窓......
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沖では激怒した潮が波がしらに白いウサギを飛ばしながら走っている
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
道を堰かれた波が、海坊主の頭みたいにまるくもりあがっては、さっと砕けてしぶきを飛ばす
中 勘助 / 銀の匙 amazon
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一月の青く寒く光っている海辺
林芙美子 / 新版 放浪記
海岸に沿って斜に入り込んだ入江
梶井基次郎 / 城のある町にて
夜の相模湾が、一枚の銀色の布のように横たわる
森 瑤子 / 風物語 amazon
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