「尋恵さん?」 名を呼ばれるだけで気が 滅入るような、不機嫌な声だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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怒りの声・怒った口調
冷たい言い方・無愛想な口調
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......うにリビングへ出た。 部屋の明かりを点けて、時計を確認する。こんな夜中に……一つため息をつき、絶対に謝ることだけはすまいと心に決めて受話器を取った。「もしもし」「尋恵さん?」 名を呼ばれるだけで気が滅入るような、不機嫌な声だった。「ああ、今日はどうも……」 尋恵の声をさえぎって、満喜子が続ける。「私、眠れなくってねえ。昨日そちらに泊まったときも眠れなかったの。で、こっちに帰ってきても、ど......
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冷たい言い方・無愛想な口調の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「本当に弟かなー、それ。」 無邪気で、冷たい言い方だった。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
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めらめらと炎のように燃え続ける信子ちゃんは、泣きじゃくっているのに、こちらまで彼女が生きている熱気が伝わってくるようだった。信子ちゃんは、この巨大な骨だらけの墓場の中で、燃え上がる命の炎だった。生命そのものだった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
母は自分が大阪の生まれであることの痕跡を極力消そうとしていた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「死にました……」 脈を計っていた看護婦長が力なく呟いた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
私は声をあげまいとして手の甲で口を押さえた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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