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(笛の音色は)彼の指先からあやつり出された。
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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笛・管楽器・吹奏楽器
演奏する・楽器を鳴らす
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前後の文章を含んだ引用
......彼の指にかけられた八寒嘯 は、やがて、氷柱 の林からひびく木魂 のように、鳴りだした。聞くからに寒い音色や、春日平六の言った鬼韻 というような階調が、ほの暗い闇にうごく彼の指先からあやつり出された。 八寒嘯の音色だけは、一里へだてて吹いていても、賛之丞の耳に恐怖をおこす筈だ。かれは幾度も、この音に脅 かされている。 三五兵衛は吹くのだった。 逃げろ、逃げろ......
単語の意味
指先(ゆびさき)
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
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フルートの旋律が鳥のさえずりのように鋭く宙を舞う
竹下文子 / 風町通信(喫茶店) amazon
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うすむらさきのなぎなたほおずきを、器用に鳴らし
林芙美子 / 新版 放浪記
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(後ろから羽交い絞めに抱かれる)彼の腕は、まるでわたしがしがみついている、バーみたいだった。それは、突風が吹いてきても、人生から振り落とされずにいるためのバーに似ていた。 「この腕……」とわたしは彼の腕をさすりながら言った。「ジェットコースターに乗ってる時、身体を支えてくれるバーに似てる。握ってるだけで安心する」
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
涙が噴きあげる。
林芙美子 / 新版 放浪記
暖炉のまえで並んでウイスキーを飲みながら、あまり 喋らずに夜を待った。 その待ちかたが下品でも 貪欲 でもなく、まるですごくよく晴れた朝にやはり美しいに違いない夕焼けを待っているような、来るべきものに対して 鷹揚 なよい時間だった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
米の風呂敷を投げるようにおろす
林芙美子 / 新版 放浪記
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