主人の頭は畏怖 と煩悶 のため必ず営養の不足を訴えて、金柑 とも薬缶 とも銅壺 とも変化するだろう。
※備考※ 恐怖や悩みでハゲる
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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ハゲ
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前後の文章を含んだ引用
......あろう。して見れば落雲館の生徒がこの頭を目懸けて例のダムダム丸 を集注するのは策のもっとも時宜 に適したものと云わねばならん。もし敵がこの行動を二週間継続するならば、主人の頭は畏怖 と煩悶 のため必ず営養の不足を訴えて、金柑 とも薬缶 とも銅壺 とも変化するだろう。なお二週間の砲撃を食 えば金柑は潰 れるに相違ない。薬缶は洩 るに相違ない。銅壺ならひびが入るにきまっている。この睹易 き結果を予想せんで、あくまでも敵と戦闘を継続しよ......
単語の意味
煩悶(はんもん)
畏怖(いふ)
煩悶・・・もだえ苦しむこと。心を痛めて思い悩むこと。
畏怖・・・恐れおののくこと。常人を超える力を感じて、不安になること。「畏」は訓読みで「おそ(れる)」「かしこ(まる)」と読める。
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一本の毛も無い頭が桃色に光っていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「頭」カテゴリからランダム5
彼は頭を速度のゆるんできた独楽(こま)のようにうごかした。
野間 宏 / 真空地帯 amazon
頭を油で光らせて
林芙美子 / 新版 放浪記
(風呂の排水溝に溜まった抜け毛)少しずつ削りとられていく夫の若さのようでもあり、体内から不意にほとばしり出た、生々しい男の原材のような気もした。
林 真理子 / てるてる坊主「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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