ガラスのように固い空気なんて突き破って行こう
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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空気・大気
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......干し 二人は同じような笑いを感受しあって 日本橋に立ちました。 日本橋! 日本橋! 日本橋はよいところ 白い鴎が飛んでいた。 二人はなぜか淋しく手を握りあって歩いたのです。 ガラスのように固い空気なんて突き破って行こう 二人はどん底の唄をうたいながら 気ぜわしい街ではじけるように笑いあいました。 私はなつかしい木箱の匂いを胸に抱いて、国へのお歳暮を愉しむ思いだった。 (十二月×日)......
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空気・大気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大気が油のように重くよどむ
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
さかなのいろをした空気
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
空気がにわかに濃密な肌触りで身を包む
黒井 千次 / 群棲 amazon
煤を溶かしたようなどす黒い空気
芥川 龍之介 / 蜜柑 amazon
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「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
(その空間は)空気の濃度が違っていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
子供のころ、田舎のおじいさんの家に遊びに行って、古いお蔵を開けて嗅いだような、そんな臭いなの。いろんな古いものが混じり合って、じっと澱んでいるようなね。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
家の中に強くこわばった人間がうろついているだけで、空気が張りつめて影響を受けるのだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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