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空には、月が顔を出していた。  どこかで、よよと、泣いている女の声を、上から傷ましがっているように。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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......は、この辺がよろしいのう。今は、満目の雪でござるが、春ともなれば、紫雲英れんげ、菜の花、里の子供の遊び場にもようござる」  と、いった。 「え?」  と、怪しんで問い返すと、月杖は、まだ今夜の運座の句作が頭にあったのか、少し顔を上げて、
遊ばばや子とも鬼とも紫雲英草げんげそう
 と呟いた。  吹雪は、まだ、二人の姿を消してしまうほど荒れていたが、空には、月が顔を出していた。  どこかで、よよと、泣いている女の声を、上から傷ましがっているように。
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林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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