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いろんな記憶の底に、男の思い出がちらちらとする。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......着物を着る。濡れたものをしぼっていると、うどんのげっぷが出て来る。肌がぴいんと斂 って来た気がする。自然な温かい気持ちになり、モウレツに激しい恋をしてみたくなる。いろんな記憶の底に、男の思い出がちらちらとする。 家へ戻ると、階下はみんな出掛けて留守。階下のおばさんも、このごろは昆布巻きの内職をなまけて遊び歩いているとの事なり。 荒破屋 同然の二階。裸電気の下で、母と私は......
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(恋人の言葉を聞いて、忘れられない昔の恋人の言った言葉がよみがえる)「仕事だけじゃなくて、何もかも最初から、まっさらのところからやり直したいんだ。一生に一度くらい、自分にそんな我儘を許してやってもいいかなって」 気味悪いくらい自然に、そのとき耳の奥にもう一人の男の軽やかな声が聞こえる。 〈誰でも一度や二度は人生のリセットボタンを押してみたくなるものさ。僕みたいにほんとうに押しちまう奴ってのも案外少ないみたいだけどね〉 元町かどこかのバーで、飲んでも飲んでも崩れない横顔を見せてそう言った黒崎、消えた男、壊れてしまった十和子の腕時計――。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
胸に、男の顔が遠い稲光のように明滅する
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
ここしばらくあったことが、思い出したのではなくものすごいスピードで空気として私のまわりに押し寄せてきた。それはみんな弟といた空間の持つ独特の光に満ちていて、風景や出来事の思い出より何万倍も切実にそのすべてを 蘇らせた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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(素晴らしい思い出)振り返ると、その時間も、いつの間にか、見違えるほど色鮮やかに、陰翳豊かに彼の過去を染め直しつつあった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(言いたいことを忘れる)自分がどんな文脈で話をしようとしていたかを、一瞬見失ってしまうのだ。強い風が突然吹いて、演奏中の譜面を吹き飛ばしてしまうみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
彼女の最後の科白(せりふ)が頭の中でこだまみたいにわんわんと鳴りひびいている
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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