吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
打ち上げ花火
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......嫌なら、帰ってくんな」 「まー」 と、睨んだが、坐り場所もないので、お芳は立っていた。 仕事にかかると夢中になる七之助は、彼女を振り向いても見なかった。そばには、正覚坊 の卵みたいな、三寸玉から五寸玉ぐらいまでの花火の外殻 が、まだ雁皮貼 りの生乾 になって幾つも蔭干しになっているし、膠 を溶いた摺鉢 だの、得体 の知れない液体を入れた壺だの、藁灰 を入れた桶だの、そのほか秤 とか、刃物とか、硫 ......
単語の意味
正覚坊(しょうがくぼう)
正覚坊・・・1.アオウミガメの別名。
2.大酒飲みのこと。
2.大酒飲みのこと。
ここに意味を表示
打ち上げ花火の表現・描写・類語(夏のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ひらいた相 が上品でも、音響が何里四方をゆるがしても、また人工の星が宇宙の星を連れて地へ下がって来ても
吉川英治 / 銀河まつり
よく晴れた夜空を覆い尽くすように、巨大な菊型の花火が炸裂した。手を伸ばせば届きそうなほどの近さだった。光の玉が一瞬のうちに視野いっぱいにまで広がってゆく。きらきらとした火の粉が今にも顔面へ降りかかってきそうだった。横に目をやると、浅倉佐知子が瞳を大きく開けて空を見つめていた。花火が赤や緑へと色彩を変えるたびに、菊や滝が空一面に広がるたびに、浅倉の頬は様々な色に変化していった。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
このカテゴリを全部見る
「夏」カテゴリからランダム5
「空・中空」カテゴリからランダム5
空は夕焼け、真紅の雲が放射線をなして天頂まで、延びて来た。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
夏 の表現の一覧
空・中空 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ