春特有の気だるい空気
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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春
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前後の文章を含んだ引用
......室のイスにとろけた飴みたいにだらしない格好で、座っていた。窓が開いていて、寒くも暑くもないやわらかな風がふわふわと吹き込んでいた。花の香りが仄かに漂ってもいた。春特有の気だるい空気があたしたちの周りを囲んでもいた。 そう、まだ春が完全に去っていない季節だった。 美咲はあたしを一瞥し、「見えるんだよ」 と、低くかすれて、不機嫌この上ない声で......
単語の意味
気怠い(けだるい)
気怠い・・・体がなんとなくだるい。なんとなくやる気がしない。
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惜し気もなく散る彼岸桜 を誘うて、颯 と吹き込む風
夏目漱石 / 吾輩は猫である
季節が緑と花の洪水になって氾濫する
伊藤 整 / 青春 amazon
どんな襖絵もかなわないほど豪華な、桜の大木。山桜だろうか。白い八重の花を枝先に無数に咲かせ、遠目には霞が湧き立ったように見えた。近づくと、花びらの縁がごくごく薄い緑色をしているのがわかる。山の緑を映したみたいに、すがすがしい色合いだ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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