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彼の顔にうっすらと、柔らかな皺が浮かんだのを、僕は見逃さなかった。ほくそ笑んでいるようだ。僕にはその笑いが、気にかかった。あまり、品が良いとは思えない、優越感が滲んでいた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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自慢・自信ありげな表情
微笑み・薄笑い
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......ぶん、この島が気にいるよ。静かで、穏やかで、自然があるし。性格に合う」 すると轟は複雑な顔になった。「それが問題なんだ。この島には大事なものがねえのさ」そうして彼の顔にうっすらと、柔らかな皺が浮かんだのを、僕は見逃さなかった。ほくそ笑んでいるようだ。僕にはその笑いが、気にかかった。あまり、品が良いとは思えない、優越感が滲んでいた。「それってこの島の言い伝えだ。ここには何かが欠けているって聞いた」「日比野から聞いたんだろ。あいつは悪いやつじゃねえんだが、馬鹿なんだ。俺と同じでさ、頭が悪い」......
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自慢・自信ありげな表情の表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
鋼のように固いしっかりした表情
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
母の輪郭はくっきりしていて、自信にみなぎっていて
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
相談窓口の婦人警官が、まるで銀行の受付嬢のように 微笑みかけてきた。
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
形良く並んだ歯をすらりと見せた、ポスターのような薄っぺらい笑み。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
ひまわりみたいに笑って
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「口・顎」カテゴリからランダム5
あまりにも大きな口を開けすぎて目を閉じてしまっている
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
美しくひそめられた深刻な眉は、少女の笑顔にぱっと変わった。雲間から光が射すように、彼女は私に微笑みかけた。
よしもとばなな / 波 ──あとがきとして「まぼろしハワイ」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
「安心する」カテゴリからランダム5
安心と共に、満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた。
芥川龍之介 / 芋粥
心は水が澄んだように揺 がなかった。
有島武郎 / 或る女
胸の中をからっぽにするぐらい深いため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
黙したまま顔面を怒りでブルブルと震わせた。唇を半開きにして、 忙しなく口呼吸している。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
咄嗟に私は表情を殺した。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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