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(横になって泣く)耳の中へゴブゴブ熱い涙がはいって行く。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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泣く・涙を流す
体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......瞼に弾力がなくて、扇子をたたむようにくぼんで行く。私は死にたくない……。「若布 とかまぼこのてんぷらと、お金が五円きていますよ。」私は瞼を締める事が出来なかった。耳の中へゴブゴブ熱い涙がはいって行く。枕元で、鋏 をつかいながら十子が、母さんのところから送って来た小包をあけてくれた。お母さんが五円送ってくれるなんて、よっぽどの事だと思う。階下の叔母さんがかゆをた......
単語の意味
熱い(あつい)
熱い・・・1.温度が高いと感じる。
2.気持ちが高まった状態である。関心を寄せている。「今B級グルメが熱い」
2.気持ちが高まった状態である。関心を寄せている。「今B級グルメが熱い」
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(横になっていて)こめかみのほうへ一筋の涙が流れていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
あたたかい涙が湧湯(わきゆ)のようにあふれて流れた。
深田 久弥 / あすなろう「あすならう・オロツコの娘 (1954年) (現代日本名作選)」に収録 amazon
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
浴槽の底へ溺死体のように横たわって
梶井基次郎 / 冬の蠅
(寝ている漁夫たちの)南瓜 のようにゴロゴロしている頭
小林多喜二 / 蟹工船
(横になった姿が)死んだ犬みたいにぐったりと足を開げ、投げ出している
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
両足は、運動神経をすっぽりと抜き取られてしまったかのように、動きを止めた。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
舌と歯と唾液が絡み合う湿っぽい音が、彼の内側から聞こえてきた。とても肉体的な音だ。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
彼の顔が頬杖をついていた。
吉川英治 / 銀河まつり
「泣く」カテゴリからランダム5
「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
ダッシュボードに脚を投げだしてシートに身を沈め、おなかの上で両手を組んでいた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
降参をするように両手を軽く上に挙げた姿勢で、まっすぐに倒れている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
夢というものは、人間の全身が眠っている間に、その体内の或る一部分の細胞の霊能が、何かの刺戟で眼を覚まして活躍している。その眼覚めている細胞自身の意識状態が、脳髄に反映して、記憶に残っているものを吾々は「夢」と名付けているのである。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
ついに毛布のあたたかみのなかにおちこんでね入ってしまった。兵舎のねむりはあたたかだった。彼の硬くなった肉や心はそのなかでやわらかくゆるんで行く……彼は自分の体のなかでまきすぎた時計のゼンマイがもどけにもどけてしまうような気がする。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
夏服の白いシャツに浮き出ているふたつの肩甲骨が、大地の寝息のリズムに合わせて上下している。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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