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(泣きながら話す)苦しみに締めつけられたように少し狂乱の態とも見えるほどあたり関わず切ない声を振り絞った。
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
身もだえる
暗い、元気のない声
泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......しは逸作のこんなに泣いたのを見るのは始めてだった。わたくしは袖 から手巾 を出してやりながら、 「やっぱり、男は、男の事業慾というものに同情するの」 と訊 くと、逸作は苦しみに締めつけられたように少し狂乱の態とも見えるほどあたり関わず切ない声を振り絞った。 「いや、そうじゃない。そうじゃない」 そして、わたくしの肩をぐさと掴 み、生唾 を土手の若草の上に吐いて喘ぎながら言った。 「おやじが背負い残した家霊の奴め、この橋く......
単語の意味
切ない(せつない)
切ない・・・悲しさや寂しさや恋しさで、胸がしめつけられる気持ちのこと。やりきれない思い。やるせない思い。
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暗い、元気のない声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
声が経文を読むように暗い
笹沢 左保 / 終りなき鬼気 amazon
ふがふがと空気の抜けたゴム毬(まり)をつぶすみたいな声
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
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おさえていた感情が堰を切ってあふれるように泣きだした
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
固く目をとじて、パッと瞼 を開けてみると、せき止められていた涙が一時にあふれている。
林芙美子 / 新版 放浪記
げっそりと血の気のない顔に、とつぜん二本の涙の筋が太々と描かれ、まるでにわか雨であふれ出した小川のように涙はあとからあとから光り流れた
伊藤 永之介 / 鶯 (1956年) amazon
体中を震わせて泣きました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
躯をすりへらしてこっぱみじんの働きぶり
林芙美子 / 新版 放浪記
まるではしけに打ち寄せる波のようにやって来ては去っていった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
(酔って心(しん)まで赤くなった)目からはほろほろと煮えるような涙が流れて
有島武郎 / 或る女
まどかが布団の上で全身の力を振り絞って泣き喚いていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
泣いた後の奇妙な心地よさに浸りながら、名刺を眺める。ティッシュペーパーをのろのろと引き抜いて顔を拭き、 洟 をかみ、ぬるい水を半分ほど飲む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
歯の間をようやく洩れる声が悲しい響きを伝える
長塚 節 / 土 amazon
気の短い父が癇癪をおこして噛みつくようにいう。
中 勘助 / 銀の匙 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
「退屈」カテゴリからランダム5
外を吹き荒れる突風に首を縮こめ、決して巣から顔を出さない穴熊みたいに、注意深く日常をやりすごす
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
魂の抜け殻のような顔
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
嫉妬がましい息づかいで、まるで夢遊病者のような変な狂態を演じようとしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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