ぱさぱさ | 乾燥状態・乾いているの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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干からびて硬い

紙のように乾燥している

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濡れた前髪が額に張り付く

とうもろこしの髭のように脂気が無くボロボロに縮んでいる

カサカサにほおけた髪

久しく刈り込みを怠った髪は乱れたままで頭に生いかぶさっていた。風呂で濡らしたばかりの色が漆のように光った。なぜだかそれが彼の眼には暴風雨に荒らされたあとの庭先らしく思えた。

夏目漱石 / 明暗　amazon関連カテ乾いた髪・湿った（濡れた）乱れた髪

涙でびしょびしょになった、夫の歪んで蒼白な顔、溺死人のように、額に引っかぶった髪。声。

宮本百合子 / 伸子関連カテ悲しくて泣く乾いた髪・湿った（濡れた）額の色・様子

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細いゴムでくくられた小さく尖った雀の尾っぽみたいな毛束

綿矢りさ / 蹴りたい背中　amazon

鳥のうわ毛のように取り巻いているカットした髪

黒い毛から白髪に変る途中とみられるとうもろこし色

向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ（新潮文庫）」に収録　amazon

短髪が似合うほど頭の形が良いわけではない

関連カテ頭の形髪の長さ

中でもみごとなのは、肩にかけた髪で、これは、日の光のかげんによると、黒い上につややかな青みが浮く。さながら、烏（からす）の羽根と違いがない。

芥川龍之介 / 偸盗

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（濡れた石の表面が）まるで胎内から生みだされて来たように、人肌じみたぬくもりを持つ液体がぬらりとして

森敦 / かての花「月山・鳥海山 (文春文庫も 2-1)」に収録　amazon関連カテ湿り気・水気石・岩・鉱物

たとえようもなく柔らか

うなぎの腹のような強い滑らかさ

重みはほとんどない

「おう、柔（や）っけもんだぞ。」「泥（どろ）のようにが。」「うんにゃ。」「草のようにが。」「うんにゃ。」「ごまざいの毛のようにが。」

宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり

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