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吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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馬
雪景色・銀世界
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前後の文章を含んだ引用
......。 その日も、笛を習うつもりで、八寒嘯 をたずさえて行った三五兵衛は、少しまごついて、早々に平六に見送られて帰った。 甲州路も大月あたりの風はかくべつに思った。凍 てついた道を戞々 と踏んでゆく馬のひづめから、サッと砂まじりの粉雪を顔へもってくる。 きのうが寒 の明 けだと道で聞いたが、左に見る岩殿山 のヒダにはまだ深い雪がいつ消えそうもなく光って見え、往来の樹木の梢には、陽の高くなるまで氷柱 の花がついていた。......
単語の意味
砂(すな)
馬(うま)
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
馬・・・1.ウマ科の哺乳動物の総称。古くから耕作・運搬・常用に使う重要な家畜。体が大きく、首・顔が長く、鬣(たてがみ)がある。草食。
2.脚立(きゃたつ)の異称。四方に開いた支脚を有する台。
3.将棋で角の成ったもの。竜馬(りゅうめ)。成り角。
4.「つけうま」の略。遊興費の不払いを取り立てるため客に同行する者。
5.体操で跳馬のこと。またその用具。
2.脚立(きゃたつ)の異称。四方に開いた支脚を有する台。
3.将棋で角の成ったもの。竜馬(りゅうめ)。成り角。
4.「つけうま」の略。遊興費の不払いを取り立てるため客に同行する者。
5.体操で跳馬のこと。またその用具。
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馬の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(坂道をのぼる馬)馬は 渾身 の力をふりしぼった。 代赭色 の体に奇怪な 力瘤 が盛りあがり、それが陽炎の中で 烈しく震えた。夥しい汗が腹を伝って路上にしたたり落ちていく。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
馬のたてがみのざらざらした手ざわりが棕梠(しゅろ)の毛のように手にまといつく
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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雪景色・銀世界の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
吹雪が原野の面を磨いて、一枚の鏡のようにまっ平らにする
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
大看板が、小降りになった雪の中で煙っていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
景色は雪のために美しくはなく陰惨にみえた。街の風景の傷口をかくしている薄汚れた繃帯(ほうたい)のようにそれがみえた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
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(テート・ド・ヴォー)仔牛の頭は軟骨状で、すっぽんの皮やアンコウに似ているが、脂があるので、さっぱりとヴィネグレットソースでいただくほうがおいしい
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
(鼠は)数えきれないほどたくさん集まり、甲高い声で小学校のようにさわぎつつ食事をしていた。
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
(ロバ)ちょうど錆びついて滑りの悪くなった釣瓶を汲み上げるような(声)
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
ガラガラヘビが、非常に薄い金属の板がいくつも触れ合っているような音を立てる
庄野 潤三 / 静物 amazon
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