ふわりと冷たい風が吹き、短くなった三葉の毛先をゆらし、まるで誰かの指先のように、髪が頰をそっと撫でる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
髪の揺れ・動き
風
微風・そよ風
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......線を上げる。民家の向こうにこんもりとした山の輪郭が重なり、そのさらに向こうに、青に霞む山の稜線がある。俺が登った山。山の上のご神体。口嚙み酒を飲んだ場所。湖からふわりと冷たい風が吹き、短くなった三葉の毛先をゆらし、まるで誰かの指先のように、髪が頰をそっと撫でる。「そこに……いるのか?」俺は呟く。「え、なになに、あっちになんかあるん?」 四葉とサヤちんとテシガワラも、そろって俺の視線を追う。三葉、お前がそこにいるのなら─......
単語の意味
指先(ゆびさき)
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
ここに意味を表示
髪の揺れ・動きの表現・描写・類語(髪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
解いた長い髪が一瞬散るように踊って肩に流れる
高井 有一 / 北の河 amazon
このカテゴリを全部見る
風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
微風・そよ風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
清冽 な風が、どこからかかすかに吹いているのを感じた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
沢を伝う風がコテージの前にも爽やかにこぼれてくる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「髪」カテゴリからランダム5
セルロイドの歯のかけた櫛 で髪をときつける。
林芙美子 / 新版 放浪記
甘い甘い蜜のようなつやつやの茶髪
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
髪には一筋二筋の白髪も光りはじめて来ている。
岡本かの子 / 雛妓
「風」カテゴリからランダム5
風の音が笑い声のようにたえまなく鳴る
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
(人力車)幌 にのしかかって来る風に抵抗しながら車は闇 の中を動き出した。
有島武郎 / 或る女
吹き下ろし舞い上がる風の手がシートを叩く
干刈 あがた / ウホッホ探険隊 amazon
同じカテゴリの表現一覧
髪 の表現の一覧
風 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ