石のように立ちすくんで
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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(恐怖や緊張で)身がすくむ・体が動かない
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前後の文章を含んだ引用
......きついて来て、乳の間のくぼみに顔を埋 めながら、成人 のするような泣きじゃくりをして、 「もう行っちゃいやですというのに」 とからく言葉を続けたのは貞世 だった。葉子は石のように立ちすくんでしまった。貞世は朝からふきげんになってだれのいう事も耳には入れずに、自分の帰るのばかりを待ちこがれていたに違いないのだ。葉子は機械的に貞世に引っぱられて階子段 を......
単語の意味
立ちすくむ(たちすくむ)
立ちすくむ・・・驚きや恐怖で身動きが取れなくなり立ち続けること。立ったまま動けなくなること。
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(恐怖や緊張で)身がすくむの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ガラガラ蛇 に見こまれた小鳥のように、その人は逃げも得しないですくんでしまう。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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(顔が)蠟のように真白くなっている。初めてみた人間の内臓の生々しい模様に貧血を起したものらしい
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
わたしは、口紅をかじって飲み込んでしまったような重苦しい吐き気を感じた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに入って黒ずんだ爪、かさぶただらけの膝小僧、細かな砂のついたまつ毛、すべてが汗の膜につつまれてぐんなりと心地良い。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
電気に打たれたように固くなった。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
矢野正五郎の備えには殺気もなく、たとえれば春の野原に春風に吹かれている人間のような柔かさと和やかさが漂って
富田 常雄 / 姿三四郎 地の巻 amazon
どうにも動けない程、山下が恐ろしくて、私は棒立ちになってしまった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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