宛名 の文字を見ると、どうも男が書いたような、しっかりした大きな字だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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文字・活字
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前後の文章を含んだ引用
...... 20 ある午後、ポストをのぞくと私あての謎の郵便物が入っていた。 それはカセットテープが一本入っているだけの封筒で、手紙はない。差出人の名前もない。 宛名の文字を見ると、どうも男が書いたような、しっかりした大きな字だった。 気持ち悪かったが、好奇心が勝ってやはり聴いてしまった。ダイヤル みたいな音声が入っているものとばかり思っていたので、唐突に音楽が流れてきた時には驚いた。女の人......
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丁寧でまるみのある読みやすい字
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
象形的で、濃密で、硬くて、非妥協的な字だ。エジプトのピラミッドでときどき発見される昔の小さな甲虫を想像させる。今にもぞろぞろと動きだして、そのまま歴史の闇の中にあと戻りしてしまいそうだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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蠅の頭ほどな細かい字
夏目 漱石 / 明暗 amazon
(つまらない文章)読者の欠伸の肥料(こやし)になるぐらいが関の山
井上 ひさし / モッキンポット師ふたたび amazon
IT革命という、使用する端から古びていくような言葉
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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