拳のようになって喉の奥から突き上げてくる欲望の瘤(こぶ)
安部 公房 / 他人の顔 作品を確認(amazon)
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欲望・本能・欲求
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欲望・本能・欲求の表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
とどきますか、とどきません。光りかがやく手に入らないものばかり見つめているせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になってライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとの形にへこんでいるのです。とどきそうにない遠くのお星さまに向かって手を伸ばす、このよくばりな人間の性が人類を進化させてきたのなら、やはり人である以上、生きている間はつねに欲しがるべきなのかもしれない。みんなの欲しがる気持ちが競争を生み、切磋琢磨でより質の高いものが生みだされていくのですね。でも疲れたな。まず首が疲れた。だってずっと上向いてるし。いつからだろう、さらなる飛躍という言葉が階段を駆けのぼるイメージではなくなり、遠くで輝くものを飛び上がってつかみ取り、すぐに飽きてまるきり価値のないものとして暗い足元へ放る、そしてまた遠くへ向かって手を伸ばす、そのくり返しのイメージに変わってきたのは。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
最後の最後まで自分の意識を突張り支えていた烈火のような変態性慾
夢野久作 / ドグラ・マグラ
激しい欲望が、嵐のように彼を襲って来た
池谷 信三郎 / 橋 amazon
自分の足の辺りにまだ、捨て犬のようにうごめいている欲望の切れはし
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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座も割れさけんばかりの大喝采
坂口 安吾 / オモチャ箱・狂人遺書 amazon
自分の中に今まで隠れていた本性のようなものが呼出されそうな気強い作用がある。
岡本かの子 / 雛妓
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