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草に寝転んでいると、躯ごと土の中へ持ってゆかれそうだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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昼寝・居眠り・うたた寝
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前後の文章を含んだ引用
......たいし、飯もぞんぶんに食いたいのです。 蝉 が啼 きたてている。まあ、こんなに、畑や田んぼが広々としているというのに、誰も昼寝の最中で、行商人なぞはみむきもしない。草に寝転んでいると、躯ごと土の中へ持ってゆかれそうだ。堤の上をまた荷物列車が通る。石材を乗せて走っている。材木も乗っている。東京は大工の書きいれ時だ。あんな石なんかを走らせて、あの石の上に誰が住むのだろう。 寝なが......
単語の意味
土(つち)
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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(少しの間眠って夜道を歩く夢を見た)夜の、十時だった。大友と別れたのが九時だから、ついさっきまであのうるさいビヤガーデンにいたのに、えらく昔のことのように感じた。二つの夜を行き来してしまったようだった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
疲れた身体にわずかに一睡を偸(ぬす)む
長塚 節 / 土 amazon
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突然眠りがやってきた。舞台の暗転みたいな一瞬の急激な眠りだった。眠りに落ちた瞬間のことを僕はちゃんと覚えている。巨大な灰色猿がハンマーを持ってどこからともなく部屋に入ってきて、僕の頭の後ろを思いきり叩いたのだ。そして僕は気絶するみたいに深い眠りに落ちた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
美代子は眠るときに小さないびきをかく。ゆっくりとしたテンポの、メロディーのない弦楽のような、決して耳障りにはならない音だ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
生まれた家では、夜おそくよく汽笛が響いてきた。天井板のこみいった木目に怯えて、寝付かれない子どもの耳に、それが騒音というにはあまりにもか細い、なにか優しい未知の華やかさのように聞こえてきた。ちょうどそれは、おもいがけない遠くでさざめいている都の夜のようなものである。
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
私は哲生のたてる物音を子守歌のように頼もしく感じて眠りについた。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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