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白身なのにちゃんと脂が乗って、味に豊かなふくらみがある

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残暑の刺身として、チビリチビリ酒を飲む者には、ちょっとつまむにはいかにもさらっとしていて涼味がある

北大路魯山人 / 魯山人の料理王国　amazon

白身なのにちゃんと脂が乗って、味に豊かなふくらみがある

身のしまった白身のすずきは、格調高く品のよい魚である。和風なら洗いでたべたい。しこしこと歯ごたえのある新鮮な洗いは、うんとうす切りにしてポン酢でたべるのが好きだ。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテスズキ魚の洗い

氷水にさらした身は引き締まってさっぱりしているが、うまみが強く涼味が存分に味わえる

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こはだといふ魚は、あのまま食べてはつまらないものだが、寿司にすると馬鹿にうまくなる。

子母沢寛 / 味覚極楽　amazon

ぷりっぷりの白身と淡白な味わい

美しく気品ある、渓流の女王、山女（ヤマメ）

ネットリとして甘みがあり舌の感触はマグロに近いが、やはりカツオ独特の匂いがある

鱒は懐しい味がした。夏の山道のような味だ。

村上春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ懐かしい味・変わらない味鮭（鱒）

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