ハッチを上から覗 きこむと、薄暗い船底の棚 に、巣から顔だけピョコピョコ出す鳥のように、騒ぎ廻っているのが見えた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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飛び上がって喜ぶ(小躍り・はしゃぐ)
船室・船内
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前後の文章を含んだ引用
......木を打った草履 をひきずッて、食物バケツをさげた船員が急がしく「おもて」の船室を出入した。――用意はすっかり出来て、もう出るにいいばかりになっていた。 雑夫 のいるハッチを上から覗 きこむと、薄暗い船底の棚 に、巣から顔だけピョコピョコ出す鳥のように、騒ぎ廻っているのが見えた。皆十四、五の少年ばかりだった。 「お前は何処 だ」 「××町」みんな同じだった。函館の貧民窟 の子供ばかりだった。そういうのは、それだけで一かたまりをなしていた。 「......
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飛行機を見た子どものように実際飛び上がって喜びました。
芥川龍之介 / 河童
手足が軽くなったように、ひとりではしゃぎ廻り
川端 康成 / 二十歳 (1948年) amazon
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太鼓の内部のような船室
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
波が出てきた。船が揺れる度 に、ローソクの灯が消えそうに細くなり、又それが明るくなったりした。
小林多喜二 / 蟹工船
一日中船室の丸窓から東支那海の黒い海面が、浮んだり、沈んだり、傾いたりします。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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手の指を鳴らして喜んで
林芙美子 / 新版 放浪記
彼女はぼくを、まるで飛行機のファーストクラスに乗ったような気分にさせてくれた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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反古紙(ほごがみ)を貼りつけたような日本の漁船
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
乗用車が一台、起き上がれない甲虫のように腹を見せたまま放置される
干刈 あがた / ウホッホ探険隊 amazon
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