心のなかはしんと静まり返っている。そこにあるのはある不可解な安堵だ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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安心する
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前後の文章を含んだ引用
......ったけど、聞こえへんふりしてた。せやからなあ十和子、あの男は、二メートルもあるコンクリートの壁の後ろで、今ごろはもうあんじょう骨になってしもとるんや」 十和子の心のなかはしんと静まり返っている。そこにあるのはある不可解な安堵だ。「気ぃすんだか、十和子」 それから急に、あらゆる感覚が次々と打ち上げられる花火のように炸裂する。だらりと吊り下がった黒崎が見える。見開かれたまま二度と閉じない目......
単語の意味
安堵(あんど)
安堵・・・安心すること。心配事がなくなって緊張から解放されること。
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どうやら平穏にすんだという安心感が胸いっぱいに拡がってくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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窮屈な路次 から広い野原へ出たような気持がする。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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