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鼠色によごれた兵児帯
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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くすんだ色
きたない(よごれ・シミ)
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前後の文章を含んだ引用
......は薄っぺらなメリンスの座布団 があって、煙草 の火で焼けた穴が三つほどかたまってる。中から見える綿は薄黒い。この座布団の上に後 ろ向きにかしこまっているのが主人である。鼠色によごれた兵児帯 をこま結びにむすんだ左右がだらりと足の裏へ垂れかかっている。この帯へじゃれ付いて、いきなり頭を張られたのはこないだの事である。滅多 に寄り付くべき帯ではない。 ま......
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んドイツ人留学生が住んでいた頃には、ロマンティックなピンク色だったのではないかと思われた。タイルの隅に微かにその名残りが見られた。しかし、長い間湯気と石けんを吸い込んで、その色合いはどうしようもなくくすんでいた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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きたない(よごれ・シミ)の表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ケチャップとおぼしき赤いしみ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
股の部分についた血をぼんやり見ていれば、それはなんだか日本地図に見えないこともなく
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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会社の仕事を中途半端に止めてでも早く家に帰ろうとする男たちを、静香は信じられなかった。現在地点を確認もせずに、眠りこける兵士と似ている、と内心で嘲笑した。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
ガラス細工のように精巧
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
旗がハタハタと風にはためく音が聞えた。
小林多喜二 / 蟹工船
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