TOP > 人物表現 > 記憶 > 忘れられない・心に強く残る
(嫌な考えが)悪戯して切った指の傷のように、なかなか痕が消えないで、妙な時に、フッと思い出すのだ。
獅子 文六 / 胡椒息子 (1953年) 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
心の傷・トラウマ
忘れられない・心に強く残る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
ここに意味を表示
心の傷・トラウマの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(嫌な記憶)男は、いつも記憶の中で柔らかく彼女を包み込んだ。 しかし、時折、猫の腹に溜った毛玉のように胸やけを起させるものもあり、彼女は吐き出さなくてはならないほどだった。そういう時、彼女は、その男の隅々まで思い出し記憶の外に追いやるのだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
忘れかけると、怪鳥が羽ばたいてやって来て、記憶の傷口をその嘴 で突き破ります。たちまち過去の恥と罪の記憶が、ありありと眼前に展開せられ、わあっと叫びたいほどの恐怖で、坐っておられなくなるのです。
太宰治 / 人間失格
このカテゴリを全部見る
忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
さっきわかれたばかりの色の黒い男の影は彼の脳に濃いしみのように残っていた。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
残像のように消えずにいた。
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
わすれていた女のすがたが風のようにうかんできた
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ