夕靄のおぼろな田では蛙の声がしきり
山本 周五郎 / 髪かざり 作品を確認(amazon)
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蛙(かえる)
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単語の意味
朧(おぼろ)
夕靄(ゆうもや)
蛙・蛤・蝦(かえる・かいる)
朧・・・ボーっとしてはっきりしない。不確かなさま。
夕靄・・・夕方に辺りを覆う靄(もや)。
蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。
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食用蛙がヽぼろんぼろんと雨滴のように何時までも二人の耳についていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
荒海に逆巻く波濤の怒号のような蛙の鳴き声
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
蛙の声に家も身も埋めらるるように感じるほど、夜がしんとしている
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
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