神様がほんの少しばかりそばへ寄って来たような温い幸福を感じる。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:88% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
幸せ・満足な気持ち
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......が好人物に見える。 「明日早く参ります」と云って歩きかけると、そのひとが天幕から出て来て、私に何も云わないで十銭玉を一つくれた。おじぎをするはずみに涙があふれた。神様がほんの少しばかりそばへ寄って来たような温い幸福を感じる。執念深い飢がいつもつきまとっている私から、明日から幸福になる前ぶれの風が吹いて来たような気がする。今朝、私は米屋で貰った糠 を湯でといて食べた事がおかしくなって来......
ここに意味を表示
幸せ・満足な気持ちの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕達の幸福は世界中の餓死者を無視した上に成り立つ閉鎖された空間なのだから。
中村文則 / 教団X amazon
彼は至上の幸福がついに完成したことを知り、歓喜に酔った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
人生の幸福はやっぱり翼のある青い鳥じゃないでしょうか
岡本かの子 / 母子叙情
心の弾む日々を送っていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
幸せ・幸福な気持ちの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
人生の幸福はやっぱり翼のある青い鳥じゃないでしょうか
岡本かの子 / 母子叙情
涙ぐむほどの幸せに漬かりきる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
(幸福とは)道端にはしきりにそこいら中の人を呼びとめて「幸福とは何だと思いますか」と必死にたずねている人達がいた。《…略…》しかしそのおかげで、急ぐ私の心には一瞬、幸福を想う残像がすーっと桃色の尾をひいた。幸福をうたういくつかの名曲のメロディーも、次々と心に流れたような気がした。 しかし、と私は思った。 決して届かないふうなところに、もっと強く金色に光るイメージがあって、みんなが本当に欲しいのはそれなような気がする。希望とか、光とかを全部集めたよりももっと強烈なもの。 それは、駅前で幸福についてたずねているとどんどん逃げていってしまい、お酒を飲みすぎるとぐんと近づいてきて、あたかも手に取れそうに思えるもの。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「喜び」カテゴリからランダム5
明日から幸福になる前ぶれの風が吹いて来たような気がする。
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
喜び の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ