静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
おそろしく静かだった。風の音さえ広大な林の中に呑み込まれていた。黒いむっくりとした鳥が時折赤い舌を出してあたりの空気を鋭く裂いたが、鳥がどこかに消えてしまうと、沈黙がやわらかなゼリーのようにそのすきまを埋めた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
大風(たいふう)のあとのように、ひっそりとした街
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱 が白く波立っていました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
ここをすっぽり覆っている静けさには、言い訳できない深い力が籠っていた。いくら春休みだとは言っても、その静けさは救いようがないくらいに徹底的だった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
特大の包み紙を破くような雷鳴がとどろく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
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