火の出たように、慌て出した。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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慌てる・焦る
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......霧だ?」 開 いた障子へ、権内は、ぎょっとした眼鏡の光を振り向けた。 座敷の中へ眸を落して、雲霧はにたりと、 「ほ、豪勢な……。盗ッ人は、眼が眩 みそうだ」 権内は、火の出たように、慌て出した。金を両手で掻き集め、座蒲団をかぶせて、その上へ、坐りこんだ。 そして、ぶるぶると硬ばった全身に、虚勢を張って「うぬか、一昨年 の泥棒は。味をしめて、また来たのだろ......
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(取り乱す)目に飛び込んできたのは、何かをしようとして何もしていない満喜子の姿だった。地団駄を踏むように足を動かし、両手を意味なくさまよわせている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「ルートが……ルートが……ああ……とんでもないことに……」 博士は満足に喋ることもできないくらい動揺していた。事情を説明しようとすればするほど唇は震え、額に汗が吹き出し、歯がかちかち鳴るばかりだった。
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