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悲しいくらい周囲は眼を遮 るものもない。《…略…》点を打ったように枝葉を刈り込まれた松並木が見えるだけであった。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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平地・平野
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......っている時分であった。 そこはやや湿地がかった平野で、田圃 と多少の高低のある沢地がだるく入り混っていた。畦川が流れていて、濁った水に一ひらの板橋がかかっていた。悲しいくらい周囲は眼を遮 るものもない。土地より高く河が流れているらしく、やや高い堤の上に点を打ったように枝葉を刈り込まれた松並木が見えるだけであった。「ここを写生しとき給え」と主人が言うので、私は矢立を取出したが、標本的の画ばかり描いている私にはこの自然も蒔絵 の模様のようにしか写されないので途中で止めてしまっ......
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平地・平野の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
やや湿地がかった平野で、田圃 と多少の高低のある沢地がだるく入り混っていた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
卑俗で薄汚い平野の眺め
梶井基次郎 / 冬の蠅
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(青い)ワゴンはみるみる遠ざかっていく。それはただの青い点となり、やがて町の景色の一部となった。
428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
角を曲がってその窓灯りが闇に浮かぶいくつもの窓と区別がつかなくなった頃
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「距離」カテゴリからランダム5
景色はぼうっと霧の中のやうに遠くなりました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
木谷の方に准尉はまるで彼の姿がみえなくて距離を見誤まっているかのように、ぐんぐん近より
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
火山の山肌が茶と緑との交じり合った微妙な色合いを見せ、壁のようにそそり立つ
福永 武彦 / 草の花 amazon
緑の松林が押し潰されたように低く広がり
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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