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(目を閉じていると)これまであったものとはべつの種類の暗闇が僕の意識の中にもぐりこもうとしているように感じられた。おそらく僕は眠ろうとしているのだろう、と僕は思った。眠りたくはなかったけれど、もう何をもってしてもそれを押しとどめることは不可能であるように僕には思えた。なだらかなカーブを描くキャンバス地のデッキ・チェアの上で、僕の体は不格好なくらいに重く感じられた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
......もう一度指を置いて、今度はそっとその上に模様のようなものを描いた。形の定まらない奇妙な図形だった。彼女が僕の手首にその図形を描くと、まるでそれに呼応するように、これまであったものとはべつの種類の暗闇が僕の意識の中にもぐりこもうとしているように感じられた。おそらく僕は眠ろうとしているのだろう、と僕は思った。眠りたくはなかったけれど、もう何をもってしてもそれを押しとどめることは不可能であるように僕には思えた。なだらかなカーブを描くキャンバス地のデッキ・チェアの上で、僕の体は不格好なくらいに重く感じられた。 そんな暗闇の中で、僕はワタナベ・ノボルの四本の脚だけを思い浮かべた。足のうらにゴムのようなやわらかいふくらみがついた四本の静かな茶色の脚だ。そんな足が音もなく......
単語の意味
しとど
体(からだ)
暗闇(くらやみ)
しとど・・・雨や涙や汗などで、びっしょりと濡れるさま。
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
暗闇・・・1.暗い闇。光がなくて見えない状態。また、そういう場所。
2.人目につかない場所。人の知らない場所。
3.1が転じて、希望がもてないこと。見通しが立たず将来に不安を感じている状態。
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子供の寝顔で眠っていた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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