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一と晩骨のそばで通夜をして、それからすぐ忘れて、さっさと自分の任務にかえってゆくであろう。みんなはつよい。昆虫のような強靭さを持っているように、自分には見える。
阿川 弘之 / 雲の墓標 作品を確認(amazon)
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意志が強い・へこたれない性格
葬儀・通夜
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意志が強い・へこたれない性格の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「切って投げ出されれば、投げ出された部分だけの根を土におろして、結構生きて行ける人なのだ。」「まるで仙人掌(さぼてん)だな。」
真山 青果 / 玄朴と長英 他三篇 amazon
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葬儀・通夜の表現・描写・類語(イベントのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(人が死んだ後の手続きは)あっけないほど簡単だった。省察というほどのものは求められない。自動車の廃車届けを出すのと同じだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
2人の喪服は茶器のうわぐすりのように2人の迫力ある悲しみと決心の文様を 彩っていた。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
火葬場に運ばれ、焼かれてしまう。煙となって空に立ち上り、雲に混じる。そして雨となって地表に降り、どこかの草を育てる。何を語ることもない、名もなき草だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(遺体安置室)父親の遺体は、療養所の目立たない一画にある、目立たない小部屋に安置されていた。《…略…》父親は移動式のベッドの上に仰向けに寝かされ、白い布をかけられていた。窓のない真四角な部屋で、白い壁を天井の蛍光灯がいっそう白く照らしていた。腰までの高さのキャビネットがあり、その上に置かれたガラスの花瓶には、白い菊の花が三本さしてあった。花はおそらくその日の朝に活けられたのだろう。壁には丸形の時計がかかっていた埃をかぶった古い時計だが、指している時刻は正確だった。それは何かを証言する役目を担っているのかも知れない。そのほかには家具もなく装飾もない。たくさんの老いた死者たちが同じようにこの簡素な部屋を通過していったのだろう。無言のままここに入ってきて、無言のままここを出て行く。その部屋には実務的ではあるが、それなりに厳粛な空気が大事な申し送り事項のように漂っていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「性格・態度」カテゴリからランダム5
(春の風景の)あまりのみずみずしさに、私は自分の内側がかさかさしていることを感じずにはいられなかった。私の心にどうしても春の風景は入ってこない。シャボン玉のようにくるくると表面に映るだけだ。人々はみな髪を光にすかして幸福そうにすれ違ってゆく。すべては息づいて、柔らかな陽ざしに守られながら輝きを増してゆく。生命にあふれ出すきれいな光景の中で、私の心は冬枯れの街や、夜明けの川原を恋しく思う。このまま、こわれてしまいたいと思う。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
おとなしそうな表面に、いったんこうと決めたら梃(てこ)でも動かせない、石のような硬い芯が隠されている
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
あまりにも愛想がよすぎて社交だけという印象さえ与える
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(おっとりした性格)忘れた頃になって光が強くなる水銀灯のような男
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
「我慢・諦め」カテゴリからランダム5
(無力感)何かすごく大きいものに振り回されていて、自分が何をしてもどうにもならないような気分
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
「イベント」カテゴリからランダム5
(人体実験室)この四角い解放治療場の全体が、さながらに緑の波の中に据えられた巨大な魔術の箱みたように感じら
夢野久作 / ドグラ・マグラ
夜の縁日というものは、別に〔歳時記〕できめられたわけではないけれども、やはり、初夏から晩夏にかけての感じがする。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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