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ふかぶかと胸一杯に匂やかな空気を吸い込めば、ついぞ胸一杯に呼吸したことのなかった私の身体や顔には温い血のほとぼりが昇って来てなんだか身内に元気が目覚めて来た
梶井基次郎 / 檸檬 ページ位置:65% 作品を確認(青空文庫)
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いい匂い
嗅ぐ・におってみる
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前後の文章を含んだ引用
......いでみた。それの産地だというカリフォルニヤが想像に上って来る。漢文で習った「売柑者之言」の中に書いてあった「鼻を撲 つ」という言葉が断 れぎれに浮かんで来る。そしてふかぶかと胸一杯に匂やかな空気を吸い込めば、ついぞ胸一杯に呼吸したことのなかった私の身体や顔には温い血のほとぼりが昇って来てなんだか身内に元気が目覚めて来たのだった。…… 実際あんな単純な冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと言いたくなったほど私にしっくりしたなんて私は不思議に思える――そ......
単語の意味
匂いやか・匂やか(においやか・におやか)
身体(しんたい)
匂いやか・匂やか・・・1.いい香りが感じられるさま。
2.つやつやと美しいさま。
2.つやつやと美しいさま。
身体・・・人のからだ。肉体。
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その匂いをすいこんでいると自分が空気中に口をだしてぱくぱくやっている金魚のような気がした。
野間 宏 / 真空地帯 amazon
鼻をすん/\させて
岡本かの子 / 巴里祭
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その果実を鼻に持っていっては嗅 いでみた。それの産地だというカリフォルニヤが想像に上って来る。漢文で習った「売柑者之言」の中に書いてあった「鼻を撲 つ」という言葉が断 れぎれに浮かんで来る。
梶井基次郎 / 檸檬
薄荷が混じっているのではないかと思われるような空気を吸うと、からだがすうっと洗われるような気さえする
林真理子 / ウフフのお話 amazon
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喉の奥まで見えるような、大きなあくび
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
どっはああぁぁー、と、俺は肺ごとこぼれ落ちてしまいそうな深い息をはく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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