ストーヴはブスブス燻 ってばかりいた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:14% 作品を確認(青空文庫)
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ストーブ
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前後の文章を含んだ引用
......方に向けて、眼で瓶を追った。――隅の方で誰か怒った声を出した。時化にとぎれて、それが片言のように聞えた。 「日本を離れるんだど」円窓を肱 で拭 っている。 「糞壺」のストーヴはブスブス燻 ってばかりいた。鮭や鱒と間違われて、「冷蔵庫」へ投げ込まれたように、その中で「生きている」人間はガタガタ顫 えていた。ズックで覆 ったハッチの上をザア、ザアと波が大股 に乗り越して行......
単語の意味
燻る・燻ぶる・燻ぼる(くすぶる・くすぼる)
燻る・燻ぶる・燻ぼる・・・1.火が燃え上がるでもなく、消えるでもない、煙だけ出した状態である。
2.人の状態が好ましくない段階で、留まっている。
3.不平不満を持ったまま、引きこもって過ごす。
4.煙のすすで黒く汚れる。すすける。
2.人の状態が好ましくない段階で、留まっている。
3.不平不満を持ったまま、引きこもって過ごす。
4.煙のすすで黒く汚れる。すすける。
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ストーブの表現・描写・類語(家電のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小さなストーブに煙の多い石炭がぶしぶし燃えて
有島武郎 / 或る女
ストーブの中で灯油が跳ねた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「家電」カテゴリからランダム5
ストーブの上のやかんから絶え間なく蒸気が吹き出していた。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
輪転機のあの唸るような呼び声
堀田 善衛 / 広場の孤独 amazon
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