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すばらしく美しく青い夜明け前もすぐにまた別の美を宿す朝焼けになっていくように、何ひとつとどめることができない。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:75% 作品を確認(amazon)
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夜明け
儚い(はかない)・もろい
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前後の文章を含んだ引用
......ということ、ぽっかりと私はここにいて、何もかもを決めていて、ここにしかいない。 うまく言えない。 私の家は私だけで、私のいるところがいつもここで、それでもまるですばらしく美しく青い夜明け前もすぐにまた別の美を宿す朝焼けになっていくように、何ひとつとどめることができない。そんなようなこと。 もしこのことをもっと早くに実感していたら、私は村を出なかっただろう。出る必要はなかった。でも、ここに来てから、昭と会ってから気づいた。だから......
単語の意味
朝焼け(あさやけ)
朝焼け・・・日の出のころ、東の空が一面に赤く染まること。雨の前兆といわれる。
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