ちぎれた雲が空から落ちているようなやわらかい雪だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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雪
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......も腹を立てる権利はある。「何もしてあげられなくて悪いと思うよ。でもわかってほしいんだ。おいらはあんたのこと好きだよ」 我々はしばらく二人で雪を眺めていた。まるでちぎれた雲が空から落ちているようなやわらかい雪だった。 僕は台所に新しい缶ビールを取りに行った。階段の前を通る時に鏡が見えた。もう一人の僕もやはり新しいビールを取りに行くところだった。我々は顔を見合わせてため息をつ......
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた
川端康成 / 雪国 amazon
雪はますます激しく降り、殆んど前もみえないくらいだった。街全体が冷凍された死体のように絶望的に固く凍りついていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
雲が吐き出す息のように、雪まじりの風が流れる
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
雪をもった、松の梢が、間へ、ばさっと落ちた。
吉川英治 / 無宿人国記
吹雪は、まだ、二人の姿を消してしまうほど荒れていた
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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