時間の経過の表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
時間の過ぎていくのを骨身にしみて 愛しく感じる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
周囲の世界は少しのこだわりもなくずるずると平気で日常の営みをしていた。
有島武郎 / 或る女
午後は淀んだ深い川のように静かに流れていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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「時間・スピード」カテゴリからランダム5
桜が咲いて散り、長い雨が街を洗い、白い雲が高く湧きあがり、葉が色づき、凍える風が吹く。そしてまた桜が咲く。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
貸ビルが建っていて、屋上には電気冷蔵庫の巨大な広告パネルが取り付けられていた。エプロンをつけた30歳ばかりのいかにも貧血症といった感じの女が前かがみになって、それでも楽しそうにドアを開けているおかげで、僕は冷蔵庫の中身をのぞき見ることができた。 フリーザーには氷と1リットル入りのバニラ・アイスクリーム、冷凍海老のパック、二段めには卵のケースとバターにカマンベール・チーズ、ボーンレス・ハム、三段めには魚と鶏のもも肉、一番下のプラスチック・ケースにはトマト、キュウリ、アスパラガス、レタスにグレープフルーツ、ドアにはコカ・コーラとビールの大瓶が3本ずつ、それに牛乳のパックが入っていた。 僕は彼女を待つ間、ハンドルにもたれかかったまま冷蔵庫の中身を平らげる順番をずっと考えてみたが、何れにせよ1リットルのアイスクリームはいかにも多すぎたし、ドレッシングの無いのは致命的だった。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
とりあえず、何か食べた方がいいような気もした。食べることで、時間の感覚を取り戻せるかもしれないと思った。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
午前中が一日の永さであった。
宮本百合子 / 伸子
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