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沈黙を包む波音は、夜が更けるとともにくっきりと鮮やかに聞こえてくるような気がした。目の前に開けた果てしなく大きな眺めが 鬱積 していたものをきれいに取り払い、きれいな大気が心を満たしていった。でも何か光るものがあって、いつまでも消えなかった。静かだった。永遠の、世界が終わるような、清らかな夜だった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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......た。」「旅を続けるなら倹約しなくちゃ。」 彼は笑った。 ずっと旅が続くような気がした。「あとでホテルのバーで1杯やろうよ。」「いいわね。熱いのが飲みたいな。」 沈黙を包む波音は、夜が更けるとともにくっきりと鮮やかに聞こえてくるような気がした。目の前に開けた果てしなく大きな眺めが鬱積していたものをきれいに取り払い、きれいな大気が心を満たしていった。でも何か光るものがあって、いつまでも消えなかった。静かだった。永遠の、世界が終わるような、清らかな夜だった。 こういう夜のイメージだった。あの、小説のラストシーン。かすかに聞こえてくる人魚の、悲しくてしかたない歌声。うろこに覆われた触れられない下半身。透ける髪の向こう......
単語の意味
鬱積(うっせき)
永遠(えいえん・とわ)
鬱積・・・怒りや恨みの気持ちが、外の出されることなく、心の中に溜まっていくこと。出口がなく内側へドンドンたまっていくこと。
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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