大きなまっくらな孔 が、どおんとあいているのです。その底 がどれほど深 いか、その奥 に何があるか、いくら眼 をこすってのぞいてもなんにも見えず、ただ眼 がしんしんと痛 むのでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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穴・くぼみ・凹み
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前後の文章を含んだ引用
......よ」カムパネルラが少しそっちを避 けるようにしながら天の川のひととこを指 さしました。 ジョバンニはそっちを見て、まるでぎくっとしてしまいました。天の川の一とこに大きなまっくらな孔 が、どおんとあいているのです。その底 がどれほど深 いか、その奥 に何があるか、いくら眼 をこすってのぞいてもなんにも見えず、ただ眼 がしんしんと痛 むのでした。ジョバンニが言 いました。 「僕 もうあんな大きな暗 の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕 たちいっしょに進 んで......
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底無しの井戸みたいに、まっさかさまに落ちてゆく穴
ピート ハミル / ブルックリン物語 amazon
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(物が溢れているが整理されている)散乱しているようでいて、その実、整頓されている。微妙なバランスで成り立っている部屋に見えた。軍人や負傷者で溢れ返りながらも、規律だけは守られている軍事基地のようなものだ。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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